私の子供は中学進学塾のサピックスに通っていました。サピックスとは最難関校に最も多く輩出して、その圧巻な合格率で知られている塾です。
テキストはオリジナルテキスト。その演習量は膨大で、とても子供にこなせるのかと思うほどの量です。
しかし、子供はとても塾が好きでした。先生が面白く説明してくれる社会や理科の授業。
個性的な講師たちの明るく笑いのある授業。そして何より同じ目標にむかって切磋琢磨する仲間たち。
彼らはライバルというよりは、その存在が大事な仲間でした。
ただ、やはり周りが目の色がかわってくる夏休み後半以降、過去問や模試などで、その結果に一喜一憂するようになり、また最高学年としての行事も多く時間に追われるようになると、心も頭もヘトヘトに疲れていました。
そんな時、子供を支えたのはピアノでした。
週に30分程度でも目の前の楽譜と音楽に集中して、頭も心も受験勉強のプレッシャーから解放してリフレッシュ。
すると、気分転換が出来て、また机に向かうことが出来るのです。
受験を考えて入塾する４年生あたりで、今までの習い事はどうしようかお考えになることもあるかと思います。
でも好きならば細く長く続けてみるという選択肢もあるかもしれません。切り替えが上手にできるようになり、時間も上手に使えるようになります。
なにより自分のリフレッシュ方法を知っておくのはとても強みになります。
レッスンを続けていても・いなくても、自分で好きな時に好きな曲を弾いてみる。
そんな風に気分転換しながらピアノとお付き合いしていただければ、嬉しいなと思います。