防音室

 

自宅でピアノ教室を本格的にスタートするにあたって、新築時から気になっていたレッスン室の防音工事を,一大決心をして今年の春に再度やり直しました!

 

新築計画時から「ピアノ教室の為に防音室を」と依頼して設計してもらったものの、実際に出来てみると

専門業者でないと中々対応できない防音工事の難しさがあるようで、思っていたより音漏れがあり気になっていました。

 

「まだ新築なのにやり直すのかぁ~」と散々悩みましたが、ご近所への配慮も大事ですので、

夫を説得して何とか防音工事をやり直すことに。

 

(ご近所さんは「全然気にならないし、聞こえないよ」って言ってくださってたんですが、私が気になって気になって落ち着かなくて(;^_^A)

 

学生時代はユニット式をマンションに入れていましたが、部屋そのものを防音施工する方が、間取りも変わらずに内装も好みのもので作れるので

インターネットや音楽雑誌で情報収集をしていくつかの業者を検討し、とても良い業者さんと出会うことができました。

 

本当に沢山沢山、調べました。はじめは仮にも防音室として既に作っているので、ローコストで追加工事程度で済むかと思ったのですが

実際には壁を剥がし、天井も吸音施工、窓は3重となかなかの大工事になってしまいました。

 

でも完成した防音室は音漏れが小さく、何より響きがとても良いので大変満足するものが出来ました。

 

防音性の高さは勿論しっかりとしていて、安心して弾けます。

特に気にっているのが響き。業者さんには「当社は音楽室の響きの在り方にこだわっています」とのお話でしたが、確かに響きが良くて気持ちが良い。

 

室内の響きが豊かで、なおかつ素直で癖のないクリアな音が表現できるので、

レッスン時も伸びやかな音を聴くように生徒さんに指導することが出来ます。

音楽性も高まるような、そんな気がします(#^^#)

 

あまり広いレッスン室ではないのですが、それでも適切な響きの中で練習出来て、ご近所にも音の心配が無く安心して弾けるので

今まで以上に快適な空間となりました。

 

音について調べているとあるピアニストが適切な調音空間で練習する効果について以下のように語っている文章を見つけました。

 

「ピアノの上達で一番大切なことは環境。子供たちの感性は本当に豊かなので、早い時期に『良い音』を聞かせることは

その可能性を引き出し、さらに伸ばすためにとても大切な事。空間の素晴らしい響きは演奏家の心にも響く。そこから

音に対して愛情が生まれ、音との対話もしやすくなる。音を整えることはそんな力を持っていると思います」(ヤマハの資料より抜粋)

 

折角響きも重視して再度やり直した防音室。良い効果が生徒さんにあったらいいなぁと思っています。

 

防音について色々と調べたので、ブログに書いておきます。もしも防音工事を悩んでいらっしゃる方の参考に少しでもなったら嬉しいです♪

 

音や振動が伝わる経路は大きく分けて「空気」(空間振動)と床面や壁面などの「個体」があります。音の伝わる形るとによって遮音方法は異なります。

 

・空気を伝わってくる音を遮音するためには・・・・【壁を重く、厚く】すると遮音性は向上します。→その為に壁を多重構造にします。

窓を二重にしたり、壁と壁の間にグラスウールを充填することで遮音性を高めます。

 

・床面から伝わる個体音を遮音するには・・・・・・【浮き床】で振動を遮断する方法。絨毯などでは残念ながら遮音効果は大したことはないそうです。

 

ピアノやヴァイオリンの演奏音は95㏈~100㏈(室内)。ここから何㏈の防音が必要かは環境と予算に大きく関わります。

10dB違うと、価格は大手楽器店のユニットやDIKENなどの音響建材費でも100万程度高くなるようです(あくまでも概算、詳しい価格は

お問合せ下さい。)

 

防音工事は価格と工期が悩みですね。