米国ギルド・ピアノ検定試験

 

20203月に東京にて開催される「米国ギルド・ピアノ検定試験」についてご案内いたします。当教室の生徒さんもピアノを始めて間もない生徒さんから大人の方まで参加資格があります。

 

ギルド試験の演奏曲は自由曲で、普段レッスンで練習してきた曲などでチャレンジすることが出来ます。後日、英語でのレポートカードを受け取ります

 

アメリカ人の試験管の前で簡単な英会話の後、試験が始まります。実際に参加された先生に様子をお聞きすると、審査員から時にブラボーと言われて達成感と自信を付けて、試験から戻ってくる子供たちを目にするとの事です。また、毎年受験することで、将来大学のAO入試などの自己紹介欄に記載し、自己アピールすることも可能です。アメリカではギルド試験を10年間以上(各年10曲以上)受験することが奨学金対象者としての認定項目の一つとなっています。また、成績、スポーツ、課外活動、芸術、ボランティア活動などマルチに活動してきた高校生がアイビーリーグなどの優秀な大学へ進み、医学部、法学部、経済学部、などでの学びに羽ばたきます。現在、高校・中学と二人の子供を持つ一保護者として、日本の大学入試へと向けた教育現場でも、確実に机上の勉強の優秀さだけではない資質の高い生徒を求める動きをひしひしと感じ、自己アピールできる数々の活動の必要性を感じております。

 

ギルド試験についてご説明いたします。

 

アメリカを中心に8万人を超えるピアノ指導者が会員登録を行っているNPO団体American College of Musicians(通称ACM)85年以上に渡りACM会員の生徒さん向けに「米国ギルド・ピアノ検定試験」を開催しており、昨今では欧米諸国を中心に約850の地域で毎年11万人を超える参加者を集うピアノ検定試験へと成長しました。ACM本部より認められた審査員は厳しいトレーニングを受けており、審査員は各参加者のピアノ演奏を11の環境で自らの生徒のように大切に思いながら誠実な審査を行います。

 

 

 

アメリカには多種多様な人種が集まっており、異なる環境で育ったピアノ指導者はそれぞれ独自の教育方針を持っています。「多様性」が豊かなアメリカでは、芸術の教育者の意識においても「生徒の異なる個性を理解し、生徒の成長と可能性を信じ、自らも生徒と共に成長する」というベースがあります。この考えは多様な価値観が混合する環境の中で様々な才能の芽を開花させる土壌となっています。

 

ギルド試験の参加資格はACM公認認定指導者の生徒全員に与えられており、その特徴は「課題曲指定なし」「演奏時間の制限なし」という点に加え、「詳細なレポートカード」を作成する点にもあります。ギルド試験は各演奏曲をACM独自の52項目で「C(良)」「A(劣)」の獲得数を集計し、その総合点によって、各級の合否判定を行います。合否判定後、審査員は各参加者のレポートカード内にコメント(総合評価)を記入し、ギルド試験は終了します。

 

 

 

レポートカードは後日ACM公認指導者経由で参加者全員にお渡ししています。

 

 

 

ピアノに携わる皆様が日々、目的を持ってピアノレッスンに励むことのできる環境づくりのお手伝いをする事を第一に考え活動してきた、世界で一番大きなピアノ指導者のNPO団体ACM.アメリカの「個を認める教育」そして、日本に居ながら異文化体験ができるギルド試験に是非この機会に触れてみてはいかがでしょうか。