電子ピアノと本物ピアノは全然違うのだけど

電子ピアノの生徒さんにはどういうレッスンを行ったら良いでしょうか? - ピアノ コンシェルジェ (convivace.jp)

 

昔は夕方になると街角からポロンポロンと可愛らしいピアノの練習が聞こえていたものです。

今はお散歩していても、どこからもピアノの音が聞こえず、寂しいなぁと思います。

講習を受けたある先生が「私の夢は昔の様にピアノ練習の音が生活の一部として聞こえても大丈夫な世の中で、街に音楽が溢れていく!

そんな街づくりを目指したい。音楽の裾野を広げるにはまず街に音楽があること」と仰っていました。

 

今、抱えている悩みと同じ悩みをインターネットで見つけました。

日本の住宅事情を鑑みるとどうしても電子ピアノに限り練習可能という生徒さんは沢山いらっしゃいます。

 

しかし、教材の進度が進み、音楽性も育てながらテクニックを教えていく段階になると、誰でも触れれば綺麗な音が内蔵されている

電子ピアノでは自分自身の音作りは出来ず、指導の限界を感じます。

 

指づくり、音づくり、耳づくりが出来ない電子ピアノでは一生懸命練習している生徒が可哀そうだなぁと思いつつ、ご購入のサポートまでは出来ないので、講師ではアドバイス止まりになってしまいます。

 

「のんびりとピアノ楽しんでくれればいいので」と当初言われていても、そのうち「頑張っているのでコンクールを」と言われてしまうと、確かに目的をもってピアノ学習に取り組めると本人の為にも良いのだけど、実際には電子ピアノで全く指が育っていないので技術の習得が難しく入賞は至難の業だという現実にぶつかります。

 

電子ピアノとアコースティックは全く別のものだという事を保護者の方がご理解してくださっていれば良いのですが。

見た目が似ているので、別物だと分からないと「電子ピアノとアコースティックでは同じ練習は出来ない」ところがご理解いただけず悩んでしまいます。

どの教室でも同様の問題は抱えているようで、音問題・置く場所問題などピアノ以外に考慮しないとけいない問題があるからこそ

本当に難しいなぁとつくづく感じます。

 

ご近所迷惑になるわけにもいかないので、サイレントピアノとかで練習できると良いのですが、悩ましい問題ですね。