以前より、「生徒さんの為にも、自分の為にももっと良いピアノでレッスンをしたいなぁ」とは思っていたのですが
初心者の小さいわんぱくさんも体験レッスンに来て下さいますので、やはり高価なピアノの扱いが怖くてなかなか踏み切れませんでした。
しかしながら段々と生徒さんのレベルが上がってきて、コンクールにも数回挑戦する生徒さんが
出てきているので、ここは一念発起! ピアノを新調するために5月末より各メーカー色々なピアノを試弾して検討してきました。
ついに! 出会ってしまいました。
存在はもちろん知っていましたが、20年ほど前に作られ始めたSigeru Kawai。
私が学生の頃は無かったピアノで、実際に弾いたことが無かったため、どんなピアノなのかよく知りませんでした。
最近、コンクールや音大でも導入されてきて、ピティナの講座ではShigeru Kawaiのロゴをよく見かけるようになりました。
噂で相当良いピアノだという事も聞いていて、かねてから興味はありました。
Shigeru Kawai|ピアノ購入サポート|お客様サポート|河合楽器製作所 製品サービスサイト
試弾してみると、柔らかく優しい音色が湧き上がってきます。高音部の多彩な音色、低音部のふくよかさ。
本当に気持ちが良い音です。
個人的にはクリアで透明感の高い音色が好きなのですが
クリアを求めすぎると時に金属音が気になる場合もありますが、試弾したピアノはキンキン音色の心配も全くなく、透明感と多色で綺麗な高音部、まろやかで優しい暖かい中低音部に惚れ惚れしました。中低音部でこれだけ多彩な表情が出せると、和音一つも深い味わいが出せて、作曲者の意図を汲み取ろうと探求心が増してきます。
時間をかけて天然乾燥させていること、通常は機械で巻く弦が手巻きであること、など手作りならではの豊かな音色が特徴で、手作りだからこその個体差があります。
契約をしてから同じ価格帯の2台から選定します。先に好みを伝えておき何日もかけて調律師さんが調整をしてくださったものから選びました。
選定では リスト(音域が広いので各部の音色が分かりやすいかと)、ショパン(勿論ピアノの王様ですしね)、モーツアルト(一音一音ごまかしが効かないので)を弾きました。リストを弾いた時が一番、ピアノの個体差が分かりやすくて、お店の調律師さんと担当者の方も私と意見が一致し、無事に選定を終えました。
今週末にピアノがやってきます。長年20年ほど付き合ってくれたヤマハとはお別れです。
名残惜しいので、自分のヒットメドレー(だた、昔から弾きなれている曲という簡単な意味です(笑))を弾きながら新しいピアノを楽しみに待っています。
生徒さんも「コンクールでそのロゴ見ました」とか「知らなかったので調べたら凄いピアノなんですね!贅沢です」など声を頂いて
これから「先生のピアノって何か弾いていると良い気持ちだね」と言ってもらえて、更に深く耳づくり、音作りにも役立つようなレッスンが
出来ることを願っています。みんなの上達に一役かいますように🤲
わくわくです!