進級、お引越しなどあるこの時期は、入会される方も残念ながら退会される方もいて、出会いと別れの季節です。
ご入会直後の生徒さんが雪解けのように段々と心を許してくれて、レッスンで笑顔が沢山出てきて、信頼関係を作っていく過程を
とても大事にしています。ただそれには保護者の方の力もとても重要だなぁと感じます。
色々なお教室の先生方のお話でもよく出てくる話題ですが、お教室を辞められる時の親御さんのご対応にはご家庭の方針や環境が見えてきます。
・きちんと最終レッスンにお母様もご同行されてご挨拶にいらっしゃる方、
・メールで一文、「本日限りで退会します」のみの方
実に様々です。
前者のご対応の方は、街でその後あってもにこやか、「わー!久しぶりです。お元気ですか?いつでも教室に遊びに来てね」と
とてもお互いに良い関係で気持ちよく対応できます。今回も秋に辞められた生徒さんが発表会にご家族で応援に来てくださり、講師にもお教室のお友達にもお花を
プレゼントしてくださり、感想もメールで頂きました。とても温かい気持ちになります。
普段からよく相談して下さったり、雑談したり、練習状況や悩みを打ち明けて下さるご家庭が多いのが前者です。
今までもお引越しが決まったらまずご連絡を頂いたり(多分一番早いくらいのタイミングで)、
中学受験が終わったその日に合格写メを送って下さり、「レッスンを再開したいです」と言って下さいました。
後者の方は、メールは簡単ですが、ちょっとモヤモヤが残り続けます。
(そして、そういう方に限って街で会ってしまう)
お子さんにもそういう対応を見せてしまうのは、あまり気持ちの良い形ではないのになと残念です。辞めてしまっても、今までピアノを私の教室で学んでくれた事は事実なので、今までの時間を大切に思ってくれると嬉しいのになぁ。
お子さんがその対応を見ていますよね。
私も音大進学を志したときに先生を芸大の先生に師事することとなり、新しいお教室に移る際は、両親と共に菓子折りを持って
今までのお礼を申し上げにご挨拶に行った記憶があります。
発表会ではせっかく生徒さんだけでなく、ご家族もいらっしゃるので、会場でちょっとお話して信頼関係を作っていける良いチャンス。
それが結局は生徒さんのピアノの上達に繋がると実感しています。是非、お会いできる機会がある時は、お声がけ下さいね。結局は人間関係ですので、信頼し合って温かい関係の中で共に音楽を楽めたら素敵だなといつも思っています。